今年もらった年賀状の1枚に、「1月に東京高裁長官になります」と、事もなげに添え書きしたものがありました。修習同期で司法研修所の同じクラスで、真横で机を並べた林道晴さんからのものです。
研修所の教官からも一目置かれた秀才で、人柄が良く、将来が嘱望され、これまで裁判官の出世街道をトントンと駆け上がってきました。林さんからは、いつも読みにくい字で赴任先などを添え書きした年賀状をもらうのですが、東京高裁の長官とは、と正直驚きました。まだ60歳と若く、数年後には最高裁判事、そして最高裁長官が大本命の人です。
優秀な裁判官はたくさんいますが、林さんは頭脳明晰なのははもちろんですが、誰からも慕われる明るい性格なので、ここまで出世したのだと思います。しかし、スポーツの世界でも同じですが、優勝候補と言われて、その予想どおり優勝する人やチームは、ご本人の努力はもちろんあるのでしょうが、本物の実力があって凄いなと正直思います。これからも健康に気をつけて出世街道をゴールまでひた走って(歩いて?)もらいたいものです。楽しみです。
聞くと、東京高裁長官は、これで3代続けて34期の裁判官で前の二人は今は最高裁判事のようです。これまで、同期生から3名の最高裁判事が出たのは過去に2回あるようですが、34期が3回目になるのは確実です。
思えば、同期生のなかには公明党代表の山口那津男さん、かって自民党総裁を務めた谷垣禎一さんなど、そうそうたるメンバーもいます。まさに花の34期です。
このような方と、かって湯島にあった司法研修所で一緒に準備書面の起案などの勉強をしていたかと思うと、少し誇らしい気分になりますが、また自分も頑張らなくてはと思います。
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