修習の同じクラスの山口裕之さんから、この3月末で高等裁判所総括判事を最後に37年間の裁判官を定年退官したという葉書をもらいました。
山口さんが京都の裁判所に勤務されていた時には、自宅に来てもらったり京都の官舎を訪ねたりして家族ともども親しくさせてもらいました。また、その頃よく見に行っていた宝塚歌劇にお連れしたこともあります。
今は亡き御器谷が京都に来た折には、山口さんに祇園でご馳走になり、その後、御器谷が宿泊しているホテルの部屋で3人で談笑したことは、僅かの時間でしたが今となっては大変楽しい思い出です。
山口さんは、東大卒の秀才にしては気さくで笑顔を絶やさない温厚な方で、大変話しやすい人柄です。また、不審に思って御器谷の病状を尋ねてきたり、お通夜の席で泣いている姿を見ましたが、心優しい人です。
しかし、山口さんが東京地裁勤務の時、ある芸能人の刑事事件の担当裁判官として連日のようにテレビのワイドショーで山口さんの顔が映ったことがあり、大変懐かしかったのですが、この時は厳しい顔でした。
今は大学の特任教授として刑法や刑訴法を講義し、実務家ならではのユニークな少年法等の教科書を執筆中とのことです。
これからも、ますます頑張って下さい。期待しています。
いつか遊びに寄せてもらいますよ。